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tohokuaikiのチラシの裏

技術的ネタとか。

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Web制作の需要はある。しかし、人が余るという不思議な状況

Web制作

不況不況っていうけど、Web業界は受注が減るんだろうか?確かに減ると思う。

実際、うちも新規の受注は減っている。

じゃあ、仕事が無くなるかっていうとそうは思わない。

実感としては需要は相変わらず多い。ので、仕事自体は無くならない。

さっき「新規の受注は減った」って書いたじゃないか!っていう感じなんだけど、「なんとなくサイト作りましょ!」とか「キャンペーンサイト作りましょ!」とかなんかそういうお気楽な感じな案件が減った感じで、「あー、このサイト確かに直さないとやばいよね」っていう必然性のある仕事は相変わらずある。

んで、
泥臭いWEBの底から~WEBディレクター覚書~ 2009年を早くも投げ遣る。

2008年の傾向として
・新規案件が減り、運用業務が増えた
・クライアントのビジネスやコンセプト、ブランドイメージをより深く理解した上での動きを求められるようになった
というのがあって、まあこれが2009年も続きそうだ、と。あと費用対効果を前より厳しく見られるようになったとか。制作会社側の話として。この場合の「運用」というのは更新的なものではなくて、企画立案とか効果測定・分析とかも含めた「運用」だ。

は確かにそのとおり。

つまり、今までのは「なんとなく必要そうだからって頼まれたから、気楽(って程じゃないけどね)にできた」ような気がする。けど、近頃のは「なんでそうなんだ?」っていう所から考えさせられるっていうか。突っ込まれる。

そして、プレーヤー不足は続く。

今までっていうか、まぁ今も恒常的に思ってるんだけど、どうもWeb制作ってちょっと職業的に流行りってところがあるらしくって結構デジハリなんかのWeb専門学校とか人材派遣とかのいいメシの種になっていた気がする。

で、前述したとおり需要もそこそこあったから

こんな感じで、需要に対して供給があたえられていたっていう。まぁ当然この間には制作会社が立っているんだけど。

退場するプレーヤーと生き残るプレーヤー

ところが、自分はずっと「何でこの業界はできない人がこんなに多いんだろう・・・・」と思い続けてきた。

いや、自分ができるとか思ってないけど、明らかにその道でお金もらってやっていく上で足りてない人が多いなーって思ってるわけです。率直に言うと、自分みたいな零細企業からクライアントまで3つくらい会社が入ることがあるんだけど、どう考えても入り過ぎでただの伝言ゲームをやっているだけ。

提案書は僕が書いたパワーポイントをスライドマスター自社のにを変えて提出。もちろん、コーディングするのは弊社。見積もりも弊社が出したのを上の会社が倍掛けとかして出すだけ。倍掛けしても、ちゃんとディレクションとか、あれこれフォローをやってくれるなら良いんだけど(実際、そういう会社・・・というかもう担当者レベルだ・・・もあるし、そういうところとの仕事はすごく楽で嬉しい。)、ほとんどはしない。あまつさえ、文句を言うだけになって、こちらのモチベーションを著しく下げてくれるだけのところもある。

提案書を書いて、クライアントを納得させるのが中間の仕事じゃないの?それやらないってなんなの?

Web業界への人材供給って結局なんだったんだ?

って考えると、「あれ?仕事が無くなるって言ってるのってもしかして、その中間の人たちなんじゃね?」って思う。そして、いままで供給されてきたのって、その中間の人たちなの?って。

いや、クライアントに方向性を決めさせて、自分みたいな末端制作者にきちんと指示を出してくれる優秀な中間の人たちは生き残るだろう。

泥臭いWEBの底から~WEBディレクター覚書~ 2009年を早くも投げ遣る。

正直なところ、そういう要求に応えられる制作会社はそう多くないんじゃないかと思う。なので、それが可能な会社というのは付加価値を持っているということになる。

Web制作の需要と、Web業界への人材の供給ってすげーアンバランスな感じがしていて、それは自分も採用をしたときに思ったんだけど、

  • Web制作で募集をかけると、1名の募集に100人くらい来る(実務経験なしO.Kにしたからかも)
  • Web運営で募集をかけても、3名の募集に200名くらい来る(これは4年前だからもう違うかな)
  • でも、面接してると「あー、こりゃダメだ」って感じであっという間に5人くらいに絞れてしまう

っていう。

なんだろう、このアンバランスな状態・・・・需要も供給もあるのに、それが噛み合っていない状況。

ボトルネックは、ディレクター

このかみ合わせの悪さは、結局「Webやりたいって思ってる人を、プロとして育て上げられる人がいない」っていうことに尽きるような気がする。

こんな感じ。

これは、現場のディレクターもそう思ってるんじゃないかな。

 自分も何がどうしていいのか分からない
 だけど、下からはどんどんと新しい人が入ってくる
 仕事はあるし、なんとか目の前のものを回さなきゃ
 これが正しいのかわからない。でも上司もよくわかって無いみたい。
 (以下上司も・・・の無限ループ)

Web制作会社の2極化

さらに引用
泥臭いWEBの底から~WEBディレクター覚書~ 2009年を早くも投げ遣る。

あと第21回WebSigCafeの資料に見られたのが「制作会社の2極化」で、これは昨年前半くらいから、それまで以上に見聞きする機会の増えた意見だと思う。2極というのは上記資料を作っておられるような上位レイヤーの一握りの方々と、私も含まれる「悲惨な事例以外ではTVなんかに取り上げられない零細町工場的な制作会社(制作者)」とだ。

私はこの2極化っていうのは、上位レイヤー的な大規模Web制作会社と零細町工場的な制作会社とでは分けない。

うまいディレクターがいる制作会社と、そうでない制作会社だ。

大きな会社だろうが、小さな会社だろうがそこに差はないと感じる。なぜか?それは結局Webなんてもののほとんどの案件が2〜3人で実働してしまえるものだからだ。結局手を動かすのは2〜3人。そこに今まで4人とか5人とかのディレクターが入ってた。

もうそんなことやってられないよね。クライアントも馬鹿みたいに金を出さないから「で、結局誰がこれ作ってんの?間に入ってるお前らの意味あんの?」ってトヨタ奥田会長ばりの制作費用対効果を求めるだろう。それは声に出して言わなくても。っていうか、求めてくれ。・・・・その結果、下請け価格が下がったらやだなぁ・・・・・。

小さくても、きちんとディレクションして、きちんと実働できる会社が強くなる。それだけのこと。適正になってくるんじゃないか。

そして、Webを仕事にしたいなって思ってる人は、この「上手にディレクションしてくれる人」が居る会社に行くべき。

まー、それができたら苦労はせんのだけどさ。

かくして、Web制作の需要はある。しかし、人が余るという不思議な状況は続く。