諸般の事情で電車で帰宅。東中野駅西口を北に出たら立ち飲み焼きトンの丸小がまだやってた。普段は10時過ぎにはタネ切れで閉まるのに!!
というわけで、久しぶりに一人飲み。
旨い。
なんというか、ここで飲んで食べる焼きトンより旨いものを知らない。味なんてつくづくその時の気分とシチュエーションだと思う。ただの豚タン塩が銀座入きんのステーキより旨く感じる。おいしいではなく「旨い」。あらゆるものが凝縮されている。
いつもはビールだけど、ここだけは日本酒。
左どなりのクダを巻くサラリーマンを見て少しうらやましく思い、右にたむろしてるパチスロですった連中をみて微笑ましく感じる。それも含めてのこの店の旨さ。
元気なときには来ないで、仕事でややささくれた感じのときに来ると良い。明日への活力が涌く。ささくれた感じが治り、「この治る感じが得られるならささくれも悪くない」とか思ってしまう。不思議だ。
ちょっと離れたところに椅子のある焼きトン屋もあるけど、そこでは全然こんな感じは得られなかった。むしろ早く出たくなった。
自分の疲れた状況と、焼いた串を直にもらえるスタイルと、まわりの客が作る環境と、そして一人でひたすら焼いて出して会計する大将。これらが複合して得られる満足感はとんでもない。
あぁ、酒2杯と串8本で1000円というカタルシスも強烈なアクセントだ。最高だ。これが味わえるならそれはそれで満足な人生である。