「おおきなかぶ」は、なぜ抜けたのか・・・童話にみるソ連時代の茶番とその周辺
5歳の息子の寝かしつけに、ソ連の童話「おおきなかぶ」を読んでやって、大変な茶番に気が付いた。
「おおきなかぶ」は多くの人が読んだことがあるだろう。
じじい・・・くせもんだな
さて、それは、イキナリの形でやってくる。大きな株が出来て引き抜こうとするおじいさん。力いっぱい引きぬく。
うんうん、頑張っている。だけど、ちょっとみてくれ、この足元を・・・・
じじい、完全に踏んでんじゃねーか!!
孫が出てくる
孫が手伝いに来る。ちなみに、両親は多分・・・・な状況で連行されているのかもしれない。
ちょいと見切れたが、孫はさすがに一生懸命ばあさんを引っ張っている。しかし、間に入っているばあさんがどうも力を伝えてない・・・・
そして、そんなことはお構いなしに、
じじいはやっぱり株ストッパー
犬を呼んでくるよ。
この辺りから「そんなの何の助けにもなるかーい」と言いたくなるのだけど、「みんなでがんばる」共産主義の教えに従って老いも若きも犬畜生も立場を同じにして働くのでございます。
また、当然のように、なんか足元が不審なおじいさん。
そして、後ろからそれを見てなぜか半笑いのばあさん。
あぁ、美しき予定調和。「仕事は大変だなぁ」「労働は尊いですねぇ。」とか言ってるのかな?
労働の素晴らしさを教えてくれる一品
皆で働いて、得た大きな収穫。「みんなでやった」というところが重要なのでございます。
おじいさんは、この大きな収穫物をその気になれば一人で収穫してしまうのは簡単でしょう。
しかし、それでは労働者としての意識を孫に教えられない。これからのソ連をしょって立つ孫には早いうちから労働の楽しさと厳しさを教えておいた方がよい。・・・・そう思ってのこの行為でしょう。素晴らしさに涙があるれます。
ちなみに、こんな本
- 作者:小長谷 有紀
- 発売日: 2006/07/19
- メディア: 新書
まで出ているのですが、私に言わせれば「なぜ」なんてものではなく、
最初からじじいが足で押さえていた。のでございます