よく言われていることだけど、プログラマの能力差は10の二乗のオーダーで変わってくる。
デザイナーの能力差は、更にそれを凌駕すると思う。だって、出来ない人は何デザインしても「いまいち」どまりだしな。
しかし、だからと言って給与に100倍の差を付けられないのが現実。そのギャップをどうやって埋めるか。それが会社の仕事なんじゃないかと思ってるんだけど。
でも、もう一つの現実として「ひとりで稼げる額には限界がある」ってこと。つまり、並みの人の100倍できるプログラマーでも100倍のパフォーマンスを発揮できる箇所なんてそうそう無い。*1
スーパープログラマーがフリーになったとしよう。そうすると、ひとりで仕事取って来て、提案書書いて、請求書書いて・・・・・ってやってるわけだ。コーディングやシステム構築なんてそん中のごく一部。で、仕事取ってくるとか、打ち合わせするとか、請求書書くとか、ちょっとしたHTML作るとか・・・・・・そういう時間ってバカにならないわけです。フリーやったことある人なら分かると思いますが。
テストケースとして、時給20万円の超絶スーパープログラマーが受託案件を受注した場合を考えてみます。
ものすごく卑近化したケースで1ヶ月働いた場合、こんなんじゃないでしょうか。
すごいですか?1ヶ月に122時間ですから、だいたい15日くらい働いて月収200万円。なんか、良いような悪いような・・・・。というか、悪いです。
そもそも、上記のケースには、実現化する上で大きな問題がある(工程が変というのは勘弁してくれ・・・)、
- 1人が1ヶ月で終わるような仕事を200万円ですと言って素直に「はい。お願いします」という企業は無い
という点。*2
じゃあ、どうなるかっていうと、なんだかんだ理由を付けて延び延びにさせるわけです。でも、実際に作業する時間は5営業日くらい。そうすると、複数の案件をこなさないといけなくなります。だいたいマルチタスクになると人間は全部のパフォーマンスを発揮できない。
結局、ひとりでやるにはそれなりのジレンマも生じる。
かといって、会社がいいかっていうと、
http://blog.starrybells.net/archives/30
会社に入って初めのころにちょっと抵抗があったのが、まったくオブジェクト指向での開発をしていないこと。今後、(言い方は悪いけど)あまり実力の無い人が入った場合に、そういう人でもソースが読めるようにクラスは使わずに書いているということでした。だから、グローバル関数やinclude()がいっぱい。
気持ちはわからなくはないがその理由でその判断は慎重に再検討したほうがいいと思う - よくきたはてダ
そういう「あまり実力の無い人」はビジネスレベルの品質を保ったコードを書けないことが多く,えてして結局部内なりチーム内なりで「一番実力があると思われる人」が「尻拭い」をしなくてはいけない可能性が高くなります.
という「使えないやつを押し付けられる」問題はもういつになってもあるだろうし。
でも、「なんでそれが解決できないか」っていう明確な理由は理解して無い。
雇用の問題が根底にあるんだと思う。
はっきり言って、入社したばかりで半年やそこらですぐ辞めるようなヤツは人材広告にお金を落としさせるだけのとんでもない不良債権。
それが「自分にあった会社を・職業を」とか言われている世のなかの風潮。
で、この辺がよくわかって無いから、会社にしたっていうのがある。
- なんで人を雇うと上手く行かないのか?
- 会社を運営するコストとはなんなのか?
- なんで売り上げに合わせた給料を与えられないのか?
この辺を体感したい。
会社ってもっと単純じゃないのか?
ということで、
- 会社を2年やって現在の二人でやったときのだいたいの売り上げペースをつかむ←いま、ココ
- 人を雇って、会社の売り上げは増えるのか?
- で、増えたんならその分給与に上げればいいんじゃね?その際、役員である自分らは売り上げ増えた分の5%とかもらえばいいのでは?
- だって、人が増えたから売り上げが増えたんであって、僕らの能力はだいたい分かってるし。
というすごい簡単な気分で居るんだけど。もちろん、会社の売り上げとか自分らの給料とかも社員には話そうと思ってるんだけど。
これで「なんだ、簡単だぜ、零細Web制作会社」みたいに感じてみたい。
自分が今思ってる諸悪の根源は
「役員が不労所得(に近い「明らかに前より手を抜いて給与増えてる感)を得たい」からなんじゃって思ってるんだけど。