tohokuaikiのチラシの裏

技術的ネタとか。

なぜ「やり直し」が最悪で、それを避けるためにあらゆる努力を惜しまないか

Web制作してると、案件によっては「これ、打ち合わせとか待機時間の方が実作業時間の4倍くらいあるなぁ」というものがあるわけです。

でも、やり直しをしたくないから、わからないときはとことん詰めるべきで

結局、作るのは人間だから、「やり直し」っていう作業はとてつもなく能率の悪いものになる。理由は精神的なもの。単純にまたほとんど同じものを作りなおしたくないっていう。

でも、精神的なものってWeb制作(とかプログラミングとか・・・)においてはバカにできないと思ってる。

要は、細部を詰めるという作業に作業時間の8割はとられるわけで

「飲食店で、2割の常連客が8割の売り上げを占める」「働きアリは、働く8割だけ選別したらやっぱり2割さぼるやつが出てくる」っていう8割-2割の法則じゃないけど、Web制作だってだいたい大まかに動いて見られるものを作るのは2割くらいの作業量でできると思う。

あとの8割の作業は、ほとんどのユーザーが使わないだろう異常系の処理だったり、細かいデザイン合わせだったりの全体で使われる2割くらいの部分だったりするんだけど、結局クオリティってのはこういう「残りの2割を詰められるか」というところにかかってくると思う。Webページ見てて、100ページまともでも1ページForbiddenとかNot Foundだったりすると「あー、その程度」って思っちゃうよね。

まぁ、機関系や勘定系だともっと極端で99%は異常系の処理だったりするんだろうから、それよりはマシなんだろうけどさ。

で、やり直しって言うときは、ほとんど細部の詰め

大まかなモックを作った段階で「やり直し」っていわれてもさほど気にならない。まぁそういうものだと思ってるし、それを視野に入れてるから「やり直し」って言われても、ちょっとした手直しで済むように設計してる。だいたいモックレベルでは「やり直し」ってレベルじゃないと思ってるし。

問題は、細部の詰めをやったあとに、「やり直し」っていわれた時。

もう、このコストは取り返しがつかない。時間をドブに捨てたっていう感じ。精神的ショックが大きい。

もっと、作業者に作業させた方が良くないですか?クライアント様。

ただ、この「細部をどこまで詰めるか」「どうやって、効率よく作りたいものを作らせるか」ってのは、結局は、クライアント次第なんだけどね。

実際は、クライアントが直接やらないから間にはいる人による。

ただ、制作者にとっては打ち合わせに使う時間も、作業に使う時間も、同じ「時間」であって。結局クライアントが払うお金は、作業者の時間に対するものだから、やり方についてはクライアントもよく考えるべき。

だったら、もし自分がクライアントなら打ち合わせで使う時間がなるべく短く済むようにしたい。

そして、「こういうものが作りたくって、目的はこれ」って言うだけにしたい。

ただ、それには「自分が言ったことの想像を上回って実装してくれる作業者」であることが必要。

たまにいるんだよな・・・・・デザイナーだと「こういう色の雰囲気で」っていうと本当にその色をそのまま使ってくる人とか。こういう見極めって難しいよな。