tohokuaikiのチラシの裏

技術的ネタとか。

「Laravelリファレンス」 2-2 はじめてのアプリケーション

はじめてのルート定義

app/Http/routes.phpに下記のコードを加える。

<?php
Route::get('who', function(){
    return 'Hello'.Request::input('name', 'World').' ,sir.';
});

いきなり動かない。

気を取り直して、サンプルプログラムをダウンロードして再度実行

$ git clone https://github.com/laravel-jp-reference/chapter2.git sample2
$ cd sample2/
$ composer install (書籍ではcomposer updateと書いてあったがupdateだとエラーが出て動かなかった)
$ mv .env.example .env
$ php artisan key:generate
$ php artisan serve --host 0.0.0.0

ここまでやって、app/Http/routes.php に上記のコードを書き足すと確かに上手くいった。

ということは、ルーティングに関してapp/Http/routes.phpに書き足すだけでは上手く動かないのである。困った...

ルートの確認

サンプル2では、$php artisan route:list するとずらずらっとルーティングの設定一覧が出てくる。

ところが自前Laravelは出てこない。先ほどのClosureで設定したものが出てこない。

検索すると、5.3でルーティングを設定するファイルが変わったらしいということである。5.1から5.3でこのレベルの変更かよ・・・激しいな。

[Laravel]routes.phpはどこに消えたのか(5.3)

ということで、routes/web.php に app/Http/routes.php に加えたコードを書くことで無事対応完了

$ php artisan route:list
+--------+----------+----------+------+---------+--------------+
| Domain | Method   | URI      | Name | Action  | Middleware   |
+--------+----------+----------+------+---------+--------------+
|        | GET|HEAD | /        |      | Closure | web          |
|        | GET|HEAD | api/user |      | Closure | api,auth:api |
|        | GET|HEAD | who      |      | Closure | web          |
+--------+----------+----------+------+---------+--------------+

Closureによるルーティング

<?php
Route::get('who', function(){
    return 'Hello'.Request::input('name', 'World').' ,sir.';
});
Route::get('/who/{name}', function(){
    return 'Hello'.Request::input('name', 'World').' ,sir.';
});
  • whoは/whoでも同じ。
  • QueryStringsで取りたい場合は、Closure内でRequest::inputで取れる。
  • Pathで取りたい場合は、pathを{xxx}のブレースで囲み、それをClosureの引数にする。

この辺りはJavaアノテーションっぽい感じ。

ちなみに、このRoute::getとかの頭の悪そうなStaticメソッドは名前空間のお蔭で頭悪いような実装はされておらず、Facadeにより決められたInstanceがコールされている。分かりやすいけどコスト高くないですか?・・・と思ったらちゃんとObjectキャッシュを使っていた。

vendor/laravel/framework/src/Illuminate/Support/Facades/Route.php

に存在するクラスである(多分)。

というか、単にこのweb.phpは app/Providers/RouteServiceProvider.php からrequireで単純読み込みをしているだけなのでこのクラスでuseしている名前空間のClassが使えるようになっている。そのため、上記のRoute.phpがいきなりRoute::でコールできている。

staticコールできるのは、

vendor/laravel/framework/src/Illuminate/Support/Facades/Facade.php

の__callStaticによるオーバーロードであり、実際には、vendor/laravel/framework/src/Illuminate/Routing/Router.phpのgetメソッドをコールしている。

引数の「...」って可変引数なのね。関数側で受ける時は、以前のfunc_get_args()を使ってるのと同じ。関数をコールする時は call_user_func_array()でコールしているのと同じ。

はじめてのビュー

ビューはPHPファイルを直接。最近のFrameworkはSmartyなんて使わない。

ベタでグローバルに vendor/laravel/framework/src/Illuminate/Foundation/helpers.php で定義されているヘルパ関数view()を使ってViewインスタンスを返すのである。

RoutesやControllerでViewインスタンスを返さなかった場合、例えば文字列を返すとその文字列が表示される。

Controller

app/Http/Controllers/HomeController.php

<?php
class HomeController extends Controller
{
    public function index()
    {
         return view('front');
    }

routes/web.php

Routerで直接view()を使ってViewインスタンスを返す。

<?php
Route::get('/', function () {
    return view('welcome');
});

レスポンスコード

Viewインスタンスを返す際に、responseヘルパでレスポンスコードを付与することができる。

<?php
response(view('welcome2'), 404);

こんな感じ。

Bladeテンプレート

Laravel独自の軽量テンプレート。またテンプレート憶えないといけないのか・・・。Smartyにしてくれや・・・。

レイアウトをbladeから指定する。

@extends('layouts.master')

@section('content')
Home
@endsection

とすると、resources/view/layouts/master.blade.php にて@section('content')で囲んだ部分が

<html>
    <body>
        <div class="container">
            @yield('content')
        </div>
    </body>
</html>

というように得ることが出来る。

Controllerで設定する。

bladeでのレイアウト設定しかなかったので「レイアウトを決定するのって、ここに書くのか。。。Controllerごとに設定してくれた方が良いような気もするのだけど・・・」と思ったら当然ありますよね。

Laraval4.2 テンプレート:コントローラーでレイアウトを宣言する

....と思ったけど、Laravel5にはそれっぽいのが見当たらない。4.2の方法でやっても通用しない。どういうことだ?無くなったのか?

Laravel5でControllerからのLayout設定は無くなったっぽい。

Laravel 5: $this->layout->content not working?

ここのスレッドで、「何でLayout機能を無くしたんだろう?」「ControllerにViewのロジックが入っているのはおかしいからさ」っていう流れなんだけど、これはかなりショック・・・。

まぁでも後でapp/Http/Controllers/Controller.phpのcallActionメソッドをごにょっといじれば何とかなるのかなぁ。というのが↑のスレッド読んだ感じ。

Bladeテンプレートについて

要点だけ * 構造式は @ で始める。 * <?php .... ?>でPHPがそのまま使える。 * {{$foo}}で変数$fooをエスケープして出力 * {!! $foo !!} で変数$fooをそのまま出力 * Smartyの{foreach} ... {foreachelse} ... {/foreach} に相当するのは、@forelse ... @empty ... @endforelse になる。

はじめてのORM

サンプルコードで、DBを作成する。

$ touch storage/database.sqlite
$ php artisan migrate


  [PDOException]
  could not find driver

んー、・・・と思ってphpinfo()を見ると、

| PDO support | enabled |
| PDO drivers | mysql   |

ってなってた。

あれー、PHP5からSQLiteは標準で・・・と思ってたら、SQLite サポートの変更によると

以前のバージョンの PHP で動作している SQLite ベースのプロジェクトがあるのなら、 ext/sqlite を使用し続ければ何の問題もありません。しかし、PDO および sqlite を明示的に有効にする必要があります。新しいプロジェクトの場合は、PDO および 'sqlite' (バージョン 3) ドライバを使用すべきです。 これは SQLite 2 に比べて高速で、ロック処理が改善されており、 プリペアドステートメントやバイナリ列をネイティブにサポートしています。

SQLite3は違うようだ。

$ sudo apt-get install -y php5-sqlite

これで、$ php artisan serve --host 0.0.0.0 をし直すと確かにphpinfo()にpdo_sqliteができていた。改めてmigrateコマンドを実行。

$ php artisan migrate
Migration table created successfully.
Migrated: 2014_10_12_000000_create_users_table
Migrated: 2014_10_12_100000_create_password_resets_table
  • Routeで「Illuminate\Database\Eloquent\Model」を継承したClassを返すとそのJSONを表示させるっぽい。
  • all: 全件取得 find:IDでfind findOrFail:失敗時に例外ModelNotFoundExceptionを飛ばす
  • Modelオブジェクトのsetter/getterにより、$mode->attrで取得できる。

はじめてのController

ルーティングでControllerを指定した場合

route.php / web.php

<?php
Route::controller('user', 'UserController');

とすると、/user/以下のルーティングをこのControllerで担当することになる。

実行されるメソッドは、/user/foo にGETでアクセスされたら getFooメソッド。各メソッドで、view(テンプレート名)をreturnする。

暗黙のコントローラ参照については、HTTPコントローラー 5.1 Laravelを参考に。

であるが・・・5.3ではControllerルーティングが無くなった模様

なんとなく、HTTPメソッドをControllerメソッドにするのがダサいというかもにょりを感じていた。というのは、このControllerルーティングだと意味が被るからである。HTTPメソッドとControllerのメソッドを対応させようということらしい。

コントローラ 5.3 Laravelより

HTTPメソッド URI アクション ルート名
GET /photos index photos.index
GET /photos/create create photos.create
POST /photos store photos.store
GET /photos/{photo} show photos.show
GET /photos/{photo}/edit edit photos.edit
PUT/PATCH /photos/{photo} update photos.update
DELETE /photos/{photo} destroy photos.destroy

当然ブラウザはPUT/DELETEメソッドが無いので、擬似的に作る。

ミドルウェア

Controller内で共通の処理をさせる場合は、ミドルウェアと呼ばれる機構を使うと便利。

ミドルウェアの設定

ところで、サンプルでは

<?php
class UserController extends Controller {
    public function __construct() {
        $this->middleware('auth.first');

ミドルウェアを呼んでいる。

このauth.firstは、app/Http/Kernelで

<?php
class Kernel extends HttpKernel
{
    protected $routeMiddleware = [
        'auth.first' => \App\Http\Middleware\FirstUser::class,

というようにrouteMiddlewareで設定することで使えるようになる。このauth.firstはルーティングの際に使えるMiddlewareということらしい。

ミドルウェアの実行

ミドルウェアのFirstUserクラスは、インスタンスを作成され、handleメソッドが自動実行される。

class FirstUser
{
    public function handle($request, Closure $next)
    {
        if (Auth::guest()) {
            ....(処理)
        }
        return $next($request);
    }
Authクラスについて

Authは、Facadeで実行される静的呼び出しっぽい処理。

実際にどのインスタンスが作られるかというのは、LaravelのFacadeがどうやってメソッドを決定しているかコード読んだのでメモ - tohokuaikiのチラシの裏に書いた。

また、このAuthがどのようにFacadeのAuthとしてautoloadされるかは、LaravelのClassのオートロードを読んでみて、Facadeがどうやって短い名前でCallされているかを考える - tohokuaikiのチラシの裏に書いた。

Viewへの遷移
  • view(テンプレート名)->with('foo', $foo)で変数渡しを行う。
    これは、view(テンプレート名)->withFoo($foo)と等価。
  • redirect()->back()でRedirectレスポンスで、Refererを参照にした1つ前のLocationを作っている。
  • redirect(action('UserController@getIndex'))->with('status', 'success') とかでなんで変数を引き回せるか・・・・は、RedirectResponse::withによると、session->flash()を使っている・・・これはおそらく1回で消えるセッション変数のStoreに使うメソッド。最初session->flushはクリアする方でこれと間違えた。

はじめてのフォーム

フレームワークにおけるフォームで大切なのはひとえにバリデーションとフォーム値の引継ぎだと思っている。

  • 入力する際に、フォームのデフォルト値を如何にスムーズに設定するか
  • エラーが起こった際に、当該エラーをどう表示するか?当該エラーを引き起こしたフォームにどう対応させるエラー表示を行えるか
  • 各フォーム値のバリデーションをいかに簡単に行えるか
  • CSRF対策

ここではそういうものがあるということをのべているだけだった。