理由は簡単で、稼ぐには多数が対象となるけど、使うのは自分ひとりだから。
時給計算で説明すると。
自分は時給5000円だと主張したとする。
湾岸ミッドナイトで昔呼んだ記憶によると、一人前の自動車工はこれくらいなんだとか。
すると、10人に1人くらいが腕を認めてくれて、その値段でお願いしてくれればまぁ成り立ちそうな気がする。
安くして10人に10人認めてもらっても、仕事さばく量には限界があるし。
ところが、お金は使う側になってみると、そうは行かない。
ただし、1時間に1万円を払うのは簡単。
払うのと、使うのは違う。
お金を使うというのは、「自分が払った額に対して同等なモノ(またはサービス)を享受した」と感じて始めて使ったといえる。
ところが、世の中、1時間に1万円を稼ぐ分だけ使おうと思うと使えない。
「じゃあ、みんなで使ってきてよ、僕のお金」って、そういうわけにも行かない。
もちろん、高級料亭にいけば、1回で数十万円を払うことはできるけど、じゃあ1回1万円のレストランと30倍もうまさやサービスが違うかっていうとそうじゃない。
ここは価値観にもよる。「いや、高級料亭は100倍の価値がある」って言う人もいる。
この閾値は、その人の年収(時給)によっても違うし、
でも、だいたい年収1000万程度を超えるあたりで「稼ぐより使う方が難しい」と思うのではないか。
実際、使いきれないから家とか車とか買ったりする。
まぁでも、車は値段は高いけど安い。
セルシオでも、あんな車が500万程度で買えるのは大量消費社会万歳というか、ある意味奇跡な感じがする。
家は微妙な気もする。不動産屋がボリすぎ。